人事部長メッセージ
社員一人ひとりが、「スキル」を合言葉に
役職や組織を超えて相互につながり、成長できる会社へ
当社は、現行の当社のらしさ(チームワークを最も大切にする等)を残しつつ、「人事考課」「報酬」「昇進」「異動」「人財育成」等、全ての人事制度をスキルの習得・発揮状況による評価基準に変更する新たな「スキル型人事制度」を、2025年4月に日系金融機関としては初めてスタートします。当社に入社していただければ、社内のみならず社外にも通用し、また日本国内のみならず世界で活躍できる「スキル」が実務を通じて必ず身につき発揮できるようになります。
当社のスキルは、社員がワクワクし自主的に身に付けたいと思えるスキル内容になっています。約40部支店・80人の多様な年齢・性別・役職の社員が9ヶ月間知恵を出し合い、それぞれの部門の担当役員とも協議して完成させた28のジョブ区分(部門)、70種類のプロ人財、797個のスキルが経営会議に報告・論議され、当社の歴史上初めて「全ての部門に求められるスキルが、ジョブグレード毎に797個に明確化」されました。
2024年7月からは、上記スキルを合否判断基準とする「公募異動トライアル」を開始し、全国の部支店が「求めるスキルや自所属の魅力」を発信して公募を行った結果、前年の3倍以上となる合計1,567件の応募がありました。また、スキル習得や「なりたい姿」に近付く機会として、「社内トレーニー制度」を、全国300か所、応募人数は2,000名と過去最大規模で開催し、約1,500名の社員が参加しました。
このように、従来の「年功的」「会社(人事部)主導」「ゼネラリスト志向」な評価軸から、「スキル重視」「社員主導」「プロフェッショナル志向」な評価軸に移行しますが、スキル習得・発揮に向けた「支援や実践の場・機会」を、「誰一人取り残さずに提供していく」運営を丁寧に行っていきますので、ご安心下さい。
2025年4月に新たに導入した「スキル・行動評価制度」は、上司・部下ともに、時間と手間がかかる制度ですが、その分スキルという共通言語を通じて、人と人とが向き合い、相互理解を深め、個人も組織も両方強くする仕組です。
社員のスキル向上は、個の力の向上に留まりません。リスキル・アップスキルの取組は、「上司/部下」、「本社/地方」、「若手/ベテラン」、「社内/社外」など、縦横無尽に人と人をつなぐチームワーク強化につながっていきます。ビジネススタイルの大変革に伴い、政策株式や本業支援ではなく、社員のスキル向上がお客さま本位の価値提供に直結することから、「社員のスキル」が今後は会社の成長にとって最も大切な資産となっていきます。
このように、「スキル」を共通言語として、全員参加で「個の力」「つながる力」「組織の力」を最大発揮することで、部門戦略と人事戦略を有機的に連動させ、会社と社員が同じ方向を向いて一緒に成長していきます。誰一人取り残さないスキル型の人事制度・運営を行い、そのための人的投資も積極的に行っていくことで、「最も優秀な人財が集まる保険会社」、ひいては「最もお客さまから選ばれる保険会社」の実現につなげていきたい。そんな大きな挑戦には、多様な人財が必要ですので、皆さまの挑戦を待っています。
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三井住友海上火災保険株式会社
人事部長 佐藤 貴史
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